思考囲い

ブログをひとつ対象とする。@agul7749 は長文やクソデッキ案などのTwitterよりブログ媒体の方が適切な話題を置く。あなたはライフを2点失う。

遊戯王と相棒と私の話

私の相棒の話をしようと思う。

南条光の話かって?いやいやたしかにあいつも相棒ではあるが、今日話をするのは光よりもずっと長い付き合い、もう少しで人生の半分を共にすることになる、とあるデッキの話だ。デッキリストも置いておく。前半は完全に自分語りのガラクだ。

 

 

私が彼らと出会ったのは中学生の頃である。

何か新しいデッキを作りたいと思っていた頃、ジェムナイトを組んでいた友人Kくんと次のパックの新規テーマについて喋っていた時に興味を持ったのが彼らであった。

箱買いした先輩がいらないパーツをくれたこともありすぐに完成し、そのデッキはそれ以降8年以上私の愛機となるのであった。

とはいえ当時のそのテーマはもうどうしようもなくピースが足りておらず、最初に組んだものはほぼほぼマシンガジェをベースにしたものであった。

そして次弾の革命が起きた。2枚目のシンクロにして強力なドローソースと展開の要、脇を埋めるモンスターたち。それらのカードたちによってこのデッキは爆発力の高いソリティアデッキとなった。

当時の自分のものはまだガバガバな構築で、裏目覚悟で機械複製術や地獄の暴走召喚なんて入れてて安定捨てても最大値に全振りしてたっけな。

そのころジェム使いの友人とよく行きつけのショップ大会に出たもので、真六武衆にボコボコにされたり、ラヴァル相手にワンショットしたり、はたまた泥沼のミラーマッチ、お互いリソースが枯れ果てるも先にカタストルを出し勝ちを確信したところにシンクロキャンセルを打たれ、融合解除と違い素材が戻ってこないテキストにより敗北を喫した試合も鮮明に覚えている。

Kくんと一緒にタッグデュエル(アニメルール)の大会に出たこともあった。ジャンドに先行クェーサーされて絶望するも先のデュエルに感化されて入れたシンクロキャンセルで除去、返しのKくんのジェムに託すもその後ブリュに盤面掃除されて完敗したのはちょっぴり苦い思い出かも。

そんなこのデッキも時代は流れ、甲虫装機にはアドを取られる前にワンショットをしようと頑張ったし、聖刻には攻撃力が高すぎてキレてたし、オピオン出されて詰んだり、征竜魔導全盛期はこっちもレドックスを採用してナチュビ先置き全振り構築にして完封だ!と思ったらATK3000のハゲに殴られて死に、AF先史遺産相手にトリシューラのハンデスの2択に負けて敗北したりと、一線級では無いものの愛情と構築でカバーして愛用してきた。

9期は流石にインフレしすぎて大会ではHEROに乗り換えたけれども、最終的には溢れるドローで左腕を探し、ソウルチャージに繋げて先行で無理矢理馬鹿な盤面を作るヤバいくらい尖った構築になったりして、使う場面こそ減ったが私の魂のデッキであり相棒であった。

 

事件が起きたのは2017/2/17。新マスタールールの報を聞いた時であった。

 

EXゾーンの制定は、たしかに妥当なものであった。だが、このデッキはシンクロを並べていくデッキ。さらにシンクロの効果で展開を補佐し繋げていくデッキであり、それ以外の展開はかなり力技。初動でリンクモンスターに2枚ものカードを割く余裕はなかったのだ。

当時のカードプールにおいて現行のような展開は絶望的。中速ビートダウンにせざるを得ないのか?

しかしその道すら厳しい。リンクモンスターにはなぜか守備表示が存在せず、強みの一つであった、表示形式変更によるステータスの下駄履きまで弱体化してしまった。完全に飛び火。おそらく、新マスタールールで一番の被害を受けたデッキだと思う。

それにより二進も三進もいかなくなり、ミセスレディエントとかが出てもどうしようもなく、次第に遊戯王から離れていくことになってしまった。

遊戯王やる友達で一番仲の良かったKくんも就職してしまってからは都合がなかなか合わず連絡もめっきり取らなくなってしまっていたし、ちょうどその時MtGにハマりつつあった頃だったのも要因なのだが、最後の一撃は長年連れ添った相棒の死であった。

A5で10年間以上観ていたアニメから離れ、そして今度は紙の方からも離れてしまった。こんな日が来るとは夢にも思っていなかった。それだけ私にとってこのデッキは大切なものであったのだ。

しかしやっぱり捨てきれないらしい。担当アイドルの進退をかけた第7回CG総選挙の俺たちの少女Aというのべ10000人規模の視聴者とその票を動かす可能性のある企画に私が送った勝負の音源は遊戯王のパロディ。

自分でも会心の出来。視聴者の反応も予想以上のものであったが、この音源のアイデアを思いついて、台本を書いて、声マネで収録して、BGMを厳選して、本番で採用され、みんなの反応を見て思い出した。やっぱり私は遊戯王が好きで好きでたまらないのだ。

ワクワクを思い出した、と言うのだろうか。

その後SASTでコンタクト融合強化が来て、それもまた過去に組んでいたため改めてデッキを組んでみるとかなり納得いくものができ、紙も少し復帰し始めた。

そして、いつかやらねばならなかった。相棒と向き合い、納得いくものが先日ついに完成した。

何のデッキか今までの文章でわかったのかな?Twitterでも散々このデッキの話はしてきたし、なんならIDとハンネもこのデッキのカード達の名前から取っている。

それではご紹介します。私が最も愛するデッキ【カラクリ】の現在のリストです。

【カラクリ】

モンスター28

3カラクリ兵弐参六

3カラクリ小町弐弐四

3カラクリ樽真九六

2カラクリ商人壱七七

2カラクリ参謀弐四八

1カラクリ無双八壱八

1カラクリ忍者九壱九

1カラクリ忍者七七四九

3無限起動ロックアンカー

2無限起動トレンチャー

3音響戦士ギータス

1音響戦士マイクス

1音響戦士サイザス

1音響戦士ベーシス

1亡龍の戦慄ーデストルドー

 

魔法12

3アイアンコール

3シンクロキャンセル

1死者蘇生

1ソウルチャージ

1借カラクリ倉

1カラクリ解体新書

1リミッター解除

1貪欲な壺

 

EX15

3カラクリ将軍無零

3カラクリ大将軍無零怒

1サイバース・クァンタム・ドラゴン

1ヴァレルロード・S・ドラゴン

1水晶機巧-ハリファイバー

1プラチナ・ガジェット

1プロキシードラゴン

1リンクメイル・デーモン

1No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク

1神竜騎士フェルグラント

1幻獣機ドラゴサック

 

先攻でソリティアして盤面固めておわり!捲られたら死亡です。

展開にはトマホークブレードを採用。無零無零樽トマホークトークン無零怒無零怒無零怒のアレです。

初動あらゆる手段でハリファイバー(プラチナ・ガジェット)無零無零樽トマホークトークントマホークとトークンでプロキシートークン無零怒樽無零怒弐四八守備2ドローで引いたカードで展開続行、みたいなかんじです。

最終目標としては引き次第ではあるけども無零怒無零怒プロキシーでリンクメイルデーモンか無零怒無零怒でフェルグラントとクァンタムorヴァレルロード、とか並べられるといいんじゃないっすかね(適当)

ロックアンカーのおかげで初動の安定感が向上したほか、初動アンカーと☆3でトマホーク、トークン5体出してトークントマホークでプラチナ、トークン*2でプロキシー、プラチナ効果で2チューナーからトマホークブレードという展開も可能。

トレンチャーは単純に蘇生札としての利用のほかにもチューナーが手札でだぶついた時に非チューナー、あるいはレベル調整など受けとして有用。たまに腐るが正直他のカラクリも腐りやすいしまあ気になんないかなって。

弐弐四は初動の要なので3枚。ハリファでも出る。その後は弐四八の方が無零怒のドロー起動につかえるため価値が高いので無零からの展開のつなぎの素材にはこちらを優先。

壱七七はほぼほぼ初動のリンク専用であるが、数少ない単体でアドを取れるカラクリ。ハリファから弐弐四の受けとなる非チューナーカラクリのサーチはもちろん単純にプラチナガジェットやギータスのための手札の水増しとしても有効。また手に余裕がある場合解体新書を持ってきてトマホークブレード後のドローを増やすのも強い。

七七四九は手札に来ると自己要因だがそもそもだいたいのカラクリは複数枚来ると腐るのでそんな関係ない。基本的にはカラクリSから出して3チューナーと合わせて8Sを出す用途。出せるチューナーが星2しかいないときの調整にも使える。いぶし銀。

その他のカラクリの配分は感覚です。引きすぎると腐るが少なすぎると弐弐四の受けと、あとはデッキから出せる非チューナーが切れるという事態になりかねないので結構シビア。たぶんもうちょっと微調整する。

弐参六に関してはたぶん要らないのだが、昔っからなぜか弐参六を減らすとデッキの周りが悪くなるジンクスがあるので僕は3枚。たぶん八壱八とかに変えたほうが強い。

ギータスは腐ったカラクリを捨ててチューナー非チューナー好きな方を出せる有能カード。実は手札のチューナー非チューナーが偏ると上手く動けなかったりするのでその辺自由が利くカードは評価が高い。

非チューナー枠としては基本的にマイクスから召喚権を増やしつつハリファリンク召喚につなげたいが、蘇生系を握っている場合Pゾーンにいてしまうため非チューナーが足りなくなることがあるので注意。その場合はサイザスを利用。ベーシスを別口で用意できると宇宙だが、あんまり蘇生効果は期待しないほうがいい。

チューナー枠の候補としてはピアーノとベーシスとなる。前者のメリットは無限起動のコストになることとどんな状況でも最低限レベルが3であること。後者は状況に応じてレベル2,4になれるところが強み。ただミスると肝心な時に必要なレベルになれなかったりするので出す順番など細心の注意が必要。私は後者のメリットの方が大きいと感じたのでベーシスを採用。

このデッキのシンクロキャンセルはバカみたいに有用で、無零か無零怒に打つと単純にデッキから好きなカラクリを出すカードとなる。初動で弐弐四弐参六無零☆4だしてキャンセルからハリファでチューナー出して無零って流れができる。前述の通りチューナー非チューナー任意で出せるカードなので3枚。トマホークブレードで出した無零怒はトークン素材なので当てられないのは注意。

 書いた通り融合次元らへんから今まで遊戯王に触れていなかったので新しめのカードはわからないのでもしこのカードいいよみたいなのがあったら是非教えてほしい。

現状のこの形、実践投入を一回もしていない。手札誘発一発で沈む。できた盤面が現代遊戯王において通用するかわからない。盤面捲られたらほぼほぼ無理。ただそういった粗はひとまず置いておいて、私の愛したカラクリを、自分の手で自分の納得いく形に仕上げられたことがとにかく嬉しくてたまらない。本当に長かった。待たせたな、相棒。